柳沼です。
去る11月15日(月)、井上先生の恩師であり、実務の世界で活躍なさっている北村禎宏さんに、発表形式で日本プロ野球のコンテンツを見て頂きました。
北村さんは、ある大手アパレルメーカーの業態革新にも携われた方で、
現在は神戸でコンサルタントをされています。
現在は神戸でコンサルタントをされています。
井上先生が、「何か有意義なアドバイスをいただけるだろう」ということで、今回の場をセッティングして下さったのです。
この日の為に、準備してきた発表。
今回の発表では、
「日本プロ野球界の崩壊はどのようにして起こったのか」という疑問に対し、
ネットワーク図とヒアリングを根拠に、
「メジャーの参入によって選手という資源の適正な配置(巨人へのスター選手集中)の仕組みが崩れ、その結果価値の創造と分配が正常に機能しなくなった」という答えを示しました。
時間をかけて練ってきたものだということもあり、自分たちの中では、それなりに自信が…。
しかし、ゼミ生からの評価は、
「納得感が得られない」
と、良い評価はもらえず…。
ネットワーク図も社長からの証言もあるのに、どうして…?
その疑問に、北村さんがしっかり答えてくれました。
「メディアが重要な補完財であることをもっと示す必要があるよね。巨人にスター選手が集まっていることはわかる。じゃあ、どうして巨人にスターを集めると、良いのか?それは、巨人がバックに読売新聞社をいうメディアを抱えていたからだよね。読売(日本テレビ)と巨人の関係を事細か示す必要がある。」
「さらに言えば、日本プロ野球の衰退を、大リーグの出現だけで説明しようとするのは乱暴。僕が考えるに、地上波TVが今までほどの力を失っているからだと思う。そこらへんも説明必要なんじゃないかな?」
北村さんによって、自分たちが「90年代は巨人にスター選手が集中していたが、2000年代に入るとスター選手がメジャーリーグに流れてしまった。」という事実だけを基に発表を組み立てていたことに気づかされました…。
また、院生の泉谷邦雄さんから、「巨人は予定調和の試合を行うことで、人気を保っていたんだ。みんな巨人が勝つってわかっているのに、水戸黄門みたいに見ちゃうんだよね。」という言葉を頂きました。
この「予定調和」という言葉。今後の研究に活きそうなキーワードだな。
何はともあれ、大きな気付きのある発表会でした。
北村さん、本当にどうもありがとうございました。
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